人生の最期に笑えるように

~人生の質はコミュニケーションの質で変わる~

認知症ケアで求められること

医療分野では、何らかの疾患が原因により身体的な苦痛を伴い、日常生活に大きな支障を来たしているケースが多く見られます。その結果、クオリティ・オブ・ライフは低下してしまい、人生に幸せが見出せなくなっているのが現状です。また、クオリティ・オブ・ライフが低下している例としては、身体的な機能には問題が無い場合でも、脳の機能に異変を来たし、基本的な思考能力や日常的な動作に問題がある場合なども見受けられます。

とりわけ、認知症はクオリティ・オブ・ライフを大幅に低下させてしまう要因とされ、専門的なスキルを持つ看護師からの介助が不可欠なものとなるのです。認知症患者に対しての看護師の役割は、言葉で健康状態が表現できない方に対しての健康管理に加え、食事や入浴の介助、日常的なコミュ二ケーションなどが重要な意味を持ちます。これは日常生活を通じて、脳の機能の低下を制御する目的もありますが、認知症患者との交流でどの程度の思考力を維持できているのかや、どの分野に興味を持ち積極的にリハビリに取り組んでいけるのかを把握する為にも重要です。

また、認知症のケアでは、言語機能の低下した患者の気持ちを素早く察する事が大切で、常に言葉をかけて一緒に行動し、日常生活での他者との交流の中で幸せを感じてもらう事が大切です。認知症のケアでは、患者が怪我をしたり、健康管理の不備から体調を崩さないように健康管理を徹底する事が大切で、看護師には家族と協力して患者の生活の質を向上させることが求められます。